福寿草の名花たち

福寿草の仲間は大別するとフクジュソウ(4倍体)、ミチノクフクジュソウ(2倍体)と中間タイプ(3倍体)に分かれます。それぞれの倍数体が異なるので、フクジュソウどうし、ミチノクフクジュソウどうしでは交配継代も可能ですが、フクジュソウとミチノクフクジュソウとの交配ではそのほとんどが3倍体になり、F1以降の交配はほぼ不可能になります。したがって、交配により新花作出を考えると、どの品種がどの倍数体かを知ることは極めて重要です。3倍体の中には交配作出のものに、フクジュソウ(4倍体)の芽変わりにより変化したと思われるものも見られます。

「フクジュソウの名花たち」(4倍体)
芽も根も太く大きく全体に力強さを感じます。4倍体の八重咲きの多くは多弁へテロと呼ばれる半優性的な性質の個体が多く見られます。今のところフルダブルは殆ど見られません。



「ミチノクフクジュソウの名花たち」(2倍体)
全体に芽も根も細く華奢で繊細です。多花性で茎は四方に斜上します。2倍体の八重咲きの多くはフルダブルで完全にシベが弁化したものがほとんどです。4倍体に見られるような多弁へテロはほとんど見られないため、八重咲きの作出にはどこかで劣性ホモの弁化能力のある遺伝子を拾う方法を探します。


「3倍体の名花たち」
3倍体の花たちは基本メシベは不稔です。オシベを利用するという話もありますが、結実してもF1どまりになると思われます。また、フクジュソウの芽変わりからの3倍体は草姿や特徴はフクジュソウ型ですが、フクジュソウとミチノクフクジュソウとの交配作出による3倍体の殆どが芽は太いですが草姿はミチノクフクジュソウ型なのは面白いところです。