山野草、高山植物、雪割草、野生ラン、お茶花、下草などの生産、販売、育種の専門ナーセリーです。

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〒346-0115 埼玉県久喜市菖蒲町小林5855-1

福寿草の部屋

(株)アルペンガーデンやまくさでは、福寿草の栽培・増殖・交配・育種も試みております。
春を告げる花「福寿草」をぜひお楽しみください。

「福寿草を育ててみよう」

・いつ入手したらよいか…
福寿草には古くから伝わる様々な品種が見られます。
その中には入門向きなものからベテラン向きなものまであり、
最初にどれを選んでよいかわからないものも多くあります。
やはり間違いのない時期は開花期です。
お好みの花を予算枠の中で選ばれるのがベストだと思います。
ただし、開花期に入手したものはあまり動かさずに、植え替えは秋まで待ちます。
品種を限定されて入手するのでしたら秋から冬の株分け時期がベストです。
この時期でしたら芽も動いていないので、植え替え等の作業も楽なものです。

・どこで入手するの
一般的には「山野草専門店」の看板を出しているところで入手可能です。
前もって希望したい花を伝えておけば、手配してくれるところも少なくありません。
開花期には市場にも出回りますので、町の花屋さんやホームセンターなどでも入手は可能です。
年末や年始の縁日でも福寿草が売られている事があります。

「福寿草を栽培しよう」

・1年間の管理
「冬から春」
開花期に入手した福寿草は茎や葉が柔らかく傷み易いものです。
特に急がない場合では、無理な植え替え等せずに秋までそのまま栽培して
冬芽が形成されてからきちんと植え替えて上げた方が傷みも少なく後の管理もしやすいものです。
まず…開花期に入手したら明るい陽射しで花を楽しみます。
この時、夜間に凍らせないことが重要なポイントです。
また、あまり暖かい場所におくのも、茎や葉が間延びして後の栽培に支障をきたす事があります。
「なるべく外気温に近くて凍らない場所」で管理するのが良いでしょう。
花が終わると葉が伸び始めます。
この頃にはタネがふくらみ始めますが、特にタネを蒔かない場合は花柄の部分を切除します。
この場合、花茎ごとではなく花の部分のみを切除して葉は残します。
葉が茂ったら柔らかい陽射しの場所に移して、
この頃には茎も柔らかく折れやすいので、強い日光や強い風から守ります。
遮光は50%前後が好ましいでしょう。
この時期には置き肥や液肥を与えると効果的です。
置き肥は株元に2‐3粒、液肥は既定倍率で2週間に1回程度与えます。
「夏」
春も終わり、夏を迎える頃には葉が枯れ始めて夏眠に入ります。
葉が枯れ始めて茎が倒れたら、
陽のあたらない涼しい場所や棚下等の涼しい場所に移動してしっかりし夏眠させて上げましょう。
休眠後の乾燥は大敵です。
地上部が無いのでついうっかり乾かし過ぎると、良い冬芽が出来ないどころか枯れ死に至る事もあります。
よく「フクジュソウは夏に乾かす」と言われますが、余り言葉だけを鵜呑みにすると大変です。
休眠中でも軽く表土が湿っている程度は灌水したいものです。
「秋」
秋の管理は夏と殆ど変りません。
ただし…半ばを過ぎた頃から勢い冬芽が太り始めます。
秋の声を聞いてすぐに植え替えるのも良いのですが、ベテランで無いと根を乾かしてしまいます。
そうなると冬芽の成長も悪くしっかりと太い芽が出来ませんので、植え替えは晩秋以降に心がけます。
11月頃に鉢の表土をそっとどかしてみると太くしっかりとした芽が見えれば大成功です。
この時期からいよいよ、植え替えが始まれます。

「フクジュソウの植え替え」
福寿草はしっかりとした冬芽が仕上がった晩秋から初冬にかけてが理想です。
ここでは、失敗の少ない植え替え方法をご紹介します。

・用土を作ろう…
植え替えの前に用土を配合します。
福寿草は比較的肥えた土地で、少しなだらかな斜面に自生しています。
関東でしたら赤玉土を主体に、鹿沼土と5対5か6対4程度の配合が良いでしょう。
根が多く根に用土が入り難い植物なので、あまり粗い用土では管理し難いものです。
どちらの用土も小粒のものが好ましく、ただし崩れにくい硬質のものを選ぶと良いでしょう。
凍結などで用土が粉になりやすい地域では小粒の軽石など崩れ難い用土を1割ほど混入します。
配合した用土は微塵を抜いて、軽く水をかけて用土をサラリと湿らせて置くと使いやすいものです。

・鉢を選ぼう…
植え込む鉢を選びます。
まず鉢の大きさは、根の量より1回りか2回り大きめのものが良いでしょう。
1芽で4.0号鉢から3芽で5・6号鉢が理想で、根が長く伸びるのでやや深めのものを利用します。
極端に乾きやすいテラコッタや、硬焼きや磁器で出来た水はけの悪いものは控えます。
駄温鉢や焼き締めの鉢等が使いやすいものです。

・植え替えをしてみよう…
まず、植え替えしたい鉢を空けてみます。
しっかりした芽と茶色く長い根が沢山あれば良い苗です。
まずはしっかりと古い土を落とします。
そのあとに軽く水洗いして、黒く傷んだ根や腐った根茎を切除します。
根の長さがまばらなものや多すぎるものは少しカットして根を揃えた方が植え込み易いものです。
次に鉢を用意して、最初に防虫網を入れてから1/5程度ゴロをいれます。
ゴロの上にほんの少し培養土を山形に入れて、次に根を広げる様にして株を入れます。
株の植え位置は、芽先がほんのちょっと表土から出る位の位置が良いでしょう。
次に株の半分ほどまで培用土を入れて、菜箸などで満遍なく根の間に用土をすき込みます。
ここで根の周りに元肥を数粒混ぜると効果的です。
更に培用土を芽の先端がちょっとだけ見える位置まで入れたら、たっぷりと水をかけて完成です。
植え込んだ後は棚下等の涼しい場所で芽が動き出すまで管理します。
植え替えをした株は絶対に凍らせてはいけません。
先端にちょっと出した芽の部分を時々覗いて、芽が腐っていないかどうかを確認すると良いでしょう。

・株分けで殖やそう…
うまく栽培出来て芽数が増えたら、植え替え時に株を分けて増やす事が出来ます。
株を分ける場合、必ず芽の下に根茎と根が沢山付く事を確認します。
芽が増えていても同じ根茎から複数の芽が出ていたり、芽の下の根が少ないものは避けた方が良いでしょう。
根茎には節があるので、必ず節毎に芽を付けて株分けします。
株を分けられる場所が見つかったら、まずその部分にハサミをあててみます。
割った後の節に根茎や根が充分付く事を確認して、あてたハサミをひねる様にして節を割ります。
この時、ハサミで根茎を切断するのではなく、あくまで梃子の作用でひねって節で割るように心がけます。
うまく割れたら、切り口に殺菌剤等を塗って根茎の腐敗を予防します。
後は植え込みに準じて鉢植えすればよいでしょう。

・水やりの仕方…
水やりは福寿草栽培の成否に大きなポイントを占めています。
まず開花期は、福寿草は花が大きく茎が柔らかいので頭からの灌水では直ぐに茎が曲がり見苦しくなります。
開花期は鉢の縁からたっぷりと灌水して、花に水をかけないように心がけます。
葉が伸びて茎の固まる頃には、柔らかい水やりで葉の汚れを洗い流す様に灌水してあげます。
休眠したら軽く表土が湿る程度の灌水を心掛けて、あまりからからに乾かさない様に努めます。
植え替え後1週間はたっぷりと灌水しますが、凍結は避けてその後通常の灌水に戻します。

・タネを蒔いてみよう…
花後にタネが出来たら蒔いてみると苗を殖やす事も出来ます。
種は触るとほぐれるので、無理に採種せずに自然落下を待ちます。
時間が無い場合は、小さなビニール袋に乾山等で空気穴をあけて被せておくと採種できます。
採種したタネは培用土に蒔きます。
蒔き終わったらタネの表面にタネの倍ぐらいの土を被せて完成です。(覆土)
発芽までは1年かかりますので、蒔いたタネは苔等生えぬ様に棚下で管理します。
1年後に発芽が始まったら、肥培して栄養を与えます。
2年ほど蒔き床のまま管理して、秋に楊枝の先ほどの芽が出来たら最初の移植です。
移植は2.5寸のポットに1芽で培用土に植え込みます。
早いものでもタネ蒔きから開花までは4年かかりますので、気長に取り組んでください。

実生2年目の福寿草の苗。
このくらいの芽になったら第1回目の移植をしたい。

「福寿草の庭植え」
福寿草は庭植えもできる植物です。
ただし…地植えにすると作り難い品種や弱い品種もありますのでご注意ください。
地上に向く品種は野生種、福寿海、七変化、撫子、紅撫子等は作りやすいものです。
まず植え込む場所ですが、理想としては落葉樹や花樹の下が良いでしょう。
梅や紅葉、ツツジの仲間等の樹林下の朝日あたりの良い木漏れ日が理想です。
植え込みたい場所を選んだら株より2回りほど大きく掘ります。
元肥を入れて株を植え込み、たっぷりと灌水して落ち葉などをかぶせれば完成です。
成長期に液肥や置き肥で肥培すると良く増えて、数年後には見事な株に仕上がります。

庭植えで雪解けとともに開花する「福寿海」。
最も丈夫で地植えに適した品種の一つです。

上の写真の植え込んで7・8年後の姿です。環境が合えばこのように増殖します。


「秩父紅」の庭植え。紅花系は管理が難しいので「紅撫子」等の丈夫な品種がお勧め。


「フクジュソウの品種紹介」
当園で栽培している福寿草の品種の一部をご紹介いたします。
中には入手難のものも多く、少しでも早い増殖が望まれている品種も多くあります。
ここにご紹介する花たちも数の少ないものばかりです。
あくまで参考写真として、増殖などのお問い合わせはご遠慮ください。

 
「花園」                      「ミチノク系無弁花」
ミチノク系の八重咲き花。中心部にほんのり染ま  花弁の欠落したミチノクフクジュソウの花変りです。
る緑はやがて黄色一色になり可愛らしい花です。  コレクター向けの花ですね。

   
「むさしの」                     「王冠」
「花園」と同系統の八重咲き花。中段に絡む緑の    北海道産のとても可愛らしい小型種。花弁の裏に
リングが華やかさにアクセントを付けています。    色素が入らず、抱え咲きなので清潔感溢れています。

 
「吉野」                     「玉手箱」
青梅草の大輪選別種です。青梅草は東京都青梅市 古い品種です。蕾の時には紅色が強く開くと黄色の
に自生するミチノク系の野生種の俗称です。   厚弁花に変化するので「空けてびっくり玉手箱」です。

    
「魚々子」(七々子)              「玉緑」
古い品種で一時絶滅と言われていました。   「玉孔雀」として入手した花ですが別物です。
黄色いシベ花でほんの少し花弁があります。   「緑峰」に似ていますが開花が早く、芽が丸み
                        を帯びて密に付き褐色の芽出しです。

    
「金采」                    「信濃金采」
古くより知られる早咲きの彩咲き種です。    信州に残る「金采」の一系です。花弁は細く
咲き始めからしばらくは緑を保ち、芽や作    多弁化して厚く重なります。咲き始めの緑は
によって花弁の弁化が異なります。       直ぐに退色しますが、花粉を良く吹くます。

 
「金世界」                    「金世界多弁」
黄金色の大輪花で、細い花弁の先端に切れ込みが  知人の所有していた「金世界」で、花弁の数が倍
入ります。タネは出来ません。           になり、先端の切れ込みが弱いものです。花は
                         「菊の御紋」の様に重なりとても美しい個体です。

 
「金鵄」                      銀狐タイプ」
花弁の先端の切れ込みが深く、花弁の長さも不揃  東北で選別された変化花の一タイプで、花弁が
いです。咲き始めは地に伏す様に平開します。   ガク化して緑を絡め、やがて褐色へと変化します。

  
「御所」                      「晃星」
纏まりの良い多弁の正型花です。個体により花弁   すこしガク化した花弁が本来の花弁と重なり、
の重ねに変化が見られますが、実生すると良く似   とても吟味ある味わいを見せてくれます。
たタイプの花が咲きます。

 
「紅寿」                     「赤花多弁咲き」
「日の出」交配から生まれた大輪で花弁の重ねの  紅花交配から生まれたと言われる大輪で朱紅色の
良い紅花種。育て易く発色も良い品種です。    多弁八重咲き種。作により花弁数に変化が出ます。

 
「紅撫子」                     「撫子」
花弁の先端に細かい切れ込みが入りナデシコの花  「紅撫子」が色抜けして黄色にもどった品種と
に似た雰囲気を持つ紅花です。丈夫で繁殖も良く、  言われています。株立ちで楽しみたい花で、この
紅花としてはお勧めの入門品種です。        系統もタネが出来ません。

    
「佐渡の幻」                  「紫雲」
佐渡産の大型種で、花弁の一部がガク化して   古くより知られる白花系の代表種です。白さは
緑褐色に変化します。やや遅咲きですが、株   程々ですが、花弁裏の青味がかった褐色が美しく
にすると花に変化が見られ面白いものです。   咲き姿も良いものです。

 
「七変化」                    「車屋白」
早咲きの未分化の八重咲き大輪品種です。花によ  古くより知られる白花系の代表品種です。型の良い
り花弁の変化は異なりますが、大型で迫力のある  透明感のある白花は、銀毛を帯びた葉と相まって
花です。八重咲き交配親としても人気があります。 独特の雰囲気を醸し出します。

   
「初音」                   「信濃紅」
お正月咲きのフクジュソウとして近年発    信州で発見された朱金色の紅花です。紅の色は濃く
表された新品種です。時に八重化する花    無いですが、優しい花型にマッチした色合いです。
弁も混じる大輪の美麗種です。        いくつかのタイプが見られるようです。

  
「菅原」                      「爪折笠」
花弁の退化したシベ花です。花により数枚の花弁   古くより知られた福寿草独自の爪折れ芸
を残すものもあります。シベはやや緑を帯びます。  です。早咲きの品種で、株にすると不思議
                           な味わいを見せてくれます。

 
「日輪」                     「新爪折笠」
「爪折笠」の交配から生まれた短弁花です。福寿 「爪折笠」から「日輪」の流れの先に生まれた花だと
草で唯一パテントを持っています。        思われます。更に短い花弁が重なり、花も大輪です。

   
「秩父の雪」                 「白宝」
近年販売された福寿草の白花です。優しい   大輪の白花としては見応えのある花です。白の抜け
雰囲気の花で、咲き始めクリーム色から、   も良く、丈夫で育てやすいお勧めの白花入門種です。
後に開くにつれ白く退色します。

 
「秩父紅」                    「秩父紅・ガク大」
「秩父紅」と「秩父真紅」系の実生から生まれた  「秩父真紅」系の実生から時折見られるガクの
綺麗な紅花です。今流通している「秩父紅」は、  大きいタイプです。コントラストが面白いものです。
殆どがこのタイプだと思います。

   
「秩父紅系八重咲き」                 「秩父白」
「旧秩父紅」系の華の実生から時折見られるタイプ   秩父で発見された比較的大型の白花系です。
の紅花八重咲きフクジュソウです。意外に弱体のも   白花の中では育て易く、最近では交配親と
のが多く、作により弁化の度合いも異なります。    しても多く利用されています。

 
「昼夜牡丹」                   「日の出」
古い品種です。花弁裏の褐色が強く出るので、黄  早咲きのミチノク系紅花です。春のアケボノの様
色い表花弁とのコントラストが美しい日月花です。 な優しい色合いは人気があります。

 
「白花系撫子弁」                 「白虎」
無名の白花系の花ですが黄色みがかなり残ります。 「新車矢白」からの発展型と言われている白花です。
ただ、花弁先端部に撫子弁が見られ花型も先ず先ず  白の鮮度は何れにもまして白さを感じる一品です。
です。

   
「八街黄梅」                     「姫川素心」
千葉県産の小型種から選別された円弁の可愛い花   糸魚川のフォッサマグナにて発見された、
です。山野草的な雰囲気がとてもいいですね。    かなり純度の高い青軸素心花です。レモン
                           イエローの花はとても清楚で品があります。

 
「武蔵の春」                   「弁財天」(弁天・浅黄白)
青梅草系の青軸種です。完全な素心ではありません 古くから知られる白花の一品ですが、現在流通の
が、透き通る様な青軸と濁りのない黄色花がお洒落 ものは実生品が多いとの事です。少し小ぶりです。
な早咲き種です。                 

     
「変化」                     「皆野緑」(四方田家緑花)
未分化の八重咲きで、小花弁は丁字状に弁     巨大輪の不完全八重咲き種で、全開すると花の
化して盛り上がります。「七変化」と混同さ     大きさは10㎝になり、花弁も100枚を超える
れますが、「変化」の方が纏まり良く花色も     事があります。咲き始め緑を帯びて後に黄色に
明るい黄色で、余り増えません。          変化を見せます。

     
「緑峰」                     「連雀」
古く「天緑」と呼ばれていたものと同一と思われ  信州で栽培されたいた小型の八重咲きで、最近では
ます。極めて遅咲きの緑花で、殆ど苞葉化した花  「早咲き寿」などと呼ばれていました。起こし大雑把
は珍花の極めです。                な八重咲きですが花弁に桜弁が見られ「高遠桜」の別
                          名もあります。

 
「倭」(大和)                   「三段咲」
花弁の切れ込みが個性的な花で独特な雰囲気を持  古くより知られたフルダブルの千重咲きです。黄
っています。全体的にやや小型ですが小さな芽で  色と緑の織りなす色対比が面白く、芽は小さいで
も開花します。                  すが花は大輪です。

 
「朱宝」                      「寿」
「日の出」から作出された紅花です。大輪で花弁の 以前は「小菊」と呼ばれていたそうです。花が遅く
重ねも良く育て易い逸品です。鮮やかな朱色花は ハウスでも3月下旬に漸く開花を始めます。小型で
とても良く目立ちます。タネは出来ません。    株立ちになりますが小分けは嫌います。

    
「助六」                    「大和撫子」
花弁の欠落した無弁花のミチノク種です。株立ち ミチノク系の珍しい撫子弁の花です。花弁に幅があ
になりやすく、直立して見た目は意外に豪華に仕 り切れ込みも深く、花弁の裏に濁りが無く緑色なの
上がります。ガク色が薄く蕾は緑色です。     も特徴的です。                     

 
「無名・伊那谷三段」                  「秩父銀・多弁」
ミチノク系の纏まりの良い八重咲きです。一見では 白花系の実生品種ですが、この系統は時折この様に
小型で纏まりの良い三段咲きの様に見えますが、茎 不完全な弁化を見せる事があります。
は直立して、黄色と緑とバランスがお洒落です。

 
「無名・黄色八重」                   「無名・白花八重」
白花の八重咲き系実生品ですが、この花の実生は  白花の実生品からは時折この様な八重咲きを生む
明るい黄色の八重咲きを多く生みます。      事があります。八重咲き芸はさくにより左右され
                          ますが、弁化した時は見事な花に変化します。


この他にも様々な福寿草を栽培しています。
開花・撮影出来次第、引き続きご紹介したいと思います。


「福寿草を交配してみよう」
福寿草を交配して新しい花を作るのも、福寿草栽培の楽しみの一つです。
是非、自分だけのオリジナルな花作りにもチャレンジしてみてください。

・交配の仕方・・・
まずは交配を目的とする2つの個体を用意します。
最初に♀親に使いたい花のメシベをルーペで覗いてみます。
メシベに花粉のこぼれた跡が無く、先端部に艶があれば交配可能です。
まずは♀親に使いたい花の雄蕊を花粉がこぼれる前にすべて取り除きます。
これを「除雄」と言います。
次に交配したい相手の♂親のオシベをルーペで花粉を確認して、ピンセットで摘み取ります。
摘み取ったオシベの花粉をメシベに付ければ交配は終了です。
花粉は何度も満遍なく付けると効果的です。
受粉が終わったら、約1日は花に水をかけぬように心がけて常温で管理します。
2・3週間ほどでタネが膨らみ始めますので、うまく膨らんでくれば交配成功です。
タネは自然に落ちます。注意していないと落ちてしまうので、
タネの膨らみが大きくなったらビニール袋を乾山等で空気穴をあけて被せるとタネを無理せず採取できます。
採種したタネは採り蒔きします。

 
交配1ヶ月後に結実したタネの様子です。     結実したタネはビニール袋を被せて採種します。


発芽2年目に移植した様子です。


移植後2年経った4年生苗の置き場です。早いものでは開花が始まります。

「2014年初花の実生花たちの一部です」
当園にて交配した花たちが開花しました。
この先にどんな変化を見せてくれるのか、とても楽しみな花たちです。
 

 

 

 



「フクジュソウの取り巻く問題点」
一部の間のマニアに人気の福寿草ですが、様々な問題点が見られます。
福寿草の人気は今でこそプチ・ブーム的なものですが…一時的に話題にも上らなかった時期があります。
それが昭和の時代にあった様々な福寿草の品種たちが壊滅的なダメージを受けた時期でもあるのです。
「昭和の福寿草」から現在の「平成の福寿草」へと受け継がれるまでの昭和後期から平成初期の約15年から20年近くの間に、福寿草たちにとって「タイム・ラグ」ともいえる時期があります。
この「タイム・ラグ」の間に福寿草をとりまく環境が大きく変わり、ここで多くの問題が発生するのです。

現在、福寿草の愛好家の中で、昭和当時の福寿草の品種を受け継ぐ人はほんの一握りの人たちです。
品種が無くなり、それを語り継げる人が亡くなり、今では品種の真偽を知る人が殆どいないのです。
ここに紹介した品種群も、はたして当時のものなのか、はたまた別なものなのか…審議の見極めをする事が出来ません。飽くまで入手時の名のものも多く、その点に関しては間違えがあればお許しください。

また、それに輪をかけてマスメディアの無責任さと言うものがあります。
一部の園芸店の冊子などではあまり経験のない半可通ともとれる園芸研究家が、さも自分のした事のように生産者や他人から聞きかじった事を文章にしているのをよく目にします。
内容も「○○に掲載の写真は別物だ!!」「○○は違う事を言っている」と言った、中には人のやっている事の粗探しや揚げ足取りの様な文章で自慢話を繰り返しているものもあり、読んでいても不快な気分にさせられます。
おそらくこの著者も、確実な品種の同定は出来ないと感じられます。
まあ…あまりに酷いのは…その著者もさることながら、その冊子の編集部の程度も知れるというものですが…。
この様な一部の人の行動がこの植物の世界を狭くし、人々の興味を遠ざけ、はては敬遠されてしまう理由とも考えられます。

実際「この花が本物の○○と言う品種です」と言われても、その真偽を見極められる人が皆無というのが現状です。
同じ遺伝子からの枝分れ的な品種が多いのも、ヴァリエーションの少なさにつながっているのかもしれません。
むしろ、これからは福寿草も実生の時代なのかもしれません。
真偽のわからない花を追い求めるよりも、新しい花を追い求めて次の時代に残していくのも考え方の一つだと感じています。
近年になり、福寿草の世界も全国的な愛好会が出来ています。
それらの愛好会では実生により新花作出、また、これまでにない新しい福寿草の選別などをして、多くの品種登録を行っています。
また、生産者の方のところでも実生等により新しい福寿草たちが次々と発表されています。
これからはそういった形で登録された銘花たちが増殖され、園芸の世界に流通していくものと思います。
福寿草にもようやく新しい流れが出来始めていると実感でき、嬉しい限りです。

でも…古き良き花、歴史を作った花も大切にしたいのですけどね。