園主 富澤 正美
㈱アルペンガーデンやまくさは山野草専門の生産・販売ナーセリーです。
当園のコンセプト「世界の野生植物はすべて山野草」をもとに、常に新しい植物の開拓、新しい品種の選別に取り組んでおります。関東平野のど真ん中に位置する当園は、四方を田畑に囲まれ緑に包まれた環境の中で様々な植物を栽培しております。
山野草の世界には長い歴史があり、様々な先人たちが楽しんだ園芸植物にはない山野草としてのこだわりがあります。当園はこの「こだわり」を大切にしながら、これまでも多くの野生植物の栽培保存や、交配・育種による新しい山野草の進化を見つめてきました。今後もより多くの山野草たちをご紹介できればと考え、より良い花づくり、苗づくりに取り組んでいきたいと考えております。
2022年、お陰様で㈱アルペンガーデンやまくさは山野草ナーセリーとして創業30週年を迎えました。これからも皆様に楽しんでいただけるナーセリーとして努力していきたいと思います。
「㈱アルペンガーデンやまくさのこだわり」
当園は山野草としての自然らしさ、観賞価値の高さなど1つ1つの植物に対するこだわりを常に持って接しています。その植物本来の個性を大切にした栽培法や草姿作り、品格や侘び寂びや風流さを求める品種選びなど日本人の好みを特に重視して植物の育成・育種に試行錯誤しております。
ここで栽培されている多くの植物たちは決して住み心地の良い環境で育ったものばかりではありません。当園にはホームセンターや園芸店などで見られる豪華で花いっぱいのきらびやかな苗も殆どありません。ここにある山野草たちの殆どが自生地に近い環境で締めて育て上げた苗ばかりです。小鉢でも凛とした美しさを持つ山野草たち、そんな植物を一つでも多くご紹介できればと考えております。
「新しい花を作る楽しみ」
当園では育種によるオリジナルの花づくりにも力を入れております。これまでも雪割草やランをはじめとして、キキョウ、リンドウ、シラン、福寿草、イカリソウ、ギボウシ、セツブンソウ、テンナンショウなど数多くの植物たちの育種を試みてきました。
当園の育種コンセプトとしては「みんなで楽しむ」をモットーに育種を行っております。令和の時代は「ホビー化する園芸」も一つの方向と考えております。自分の手で自分だけのオリジナルの花を作る。これからの園芸の楽しみの一つと考えているのです。
「栽培しやすい苗のご提供を」
お客様のお手元に届いたときになるべくそのままの状態で栽培可能な苗づくりを心掛けています。時代とともに栽培環境、栽培施設、栽培条件などがどんどんと変化しております。植物の入れ物から用土、栽培方法なども年々変化してその進歩は目覚ましいものがあります。
東京に近い当園の作場で育った植物は、全国どこに移動しても栽培可能な条件を満たしています。安心して山野草栽培ができるよう、日々努力重ねております。
「多目的な植物に対応できる売店づくり」
山野草の世界も多様化してきました。これまでの日本の山野に自生する植物から世界の高山まで、そしてマニア心をくすぐる珍品や稀品、斑入り植物、ガーデニングやお茶花、近年流行のケープバルブやビザールプランツ、食虫植物やイン・ドア植物などに至るまで、それぞれの環境や栽培条件を重視して、1年を通してオールマイティーに対応できる売店づくりを始めております。痒い所に手が届く、そんな売店作りを目指しております。